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鮮度保持のイノベーション!データロガーで実現する完璧な品質管理

鮮度保持のイノベーション!データロガーで実現する完璧な品質管理

食品業界において、鮮度維持は絶えず最も重要な課題の1つとして位置づけられております。消費者の期待に応え、食品ロスを削減し、ブランドの信頼性を高めるためには、徹底した品質管理が不可欠です。しかしながら、従来の手法では限界がありました。

 そこで登場したデータロガーは、鮮度維持の概念を根本から変え、完璧な品質管理を実現可能に致しました。このツールは、食品業界における革新をもたらし、鮮度維持の新時代を切り開いております。データロガーは、温度や湿度などのデータを自動で記録し、食品の品質管理を向上させる役割を果たしております。これにより、商品の鮮度を保ちながら、消費者に安心・安全な製品を提供することが可能となります。データロガーの導入は、食品業界における品質管理の革新と効率化をもたらし、業界全体の発展に貢献しております。

目次

食品業界の鮮度維持・品質管理の現状

―食品業界における鮮度維持の重要性

業界全体の健全性と持続可能性を考える上でも欠かせない理由をご紹介いたします。

1. 食品安全性
食品の鮮度管理は極めて重要であり、食中毒や微生物の繁殖を防ぎ、消費者の健康を守るのに欠かせません。生鮮食品や加工食品には、適切な温度管理と保管方法が必須であり、製造から消費までの一貫性が求められます。鮮度が損なわれると品質も低下するため、食品業界ではHACCPなどの衛生管理基準に基づき、鮮度管理に重点を置いています。消費者が安心して食品を摂取できるよう、食品関連企業と消費者自身が鮮度管理の重要性を認識し、徹底することが重要です。

2. 品質保持
食品の新鮮さが保たれることで、味わいや香り、口当たりが向上し、消費者の満足度が高まります。新鮮な野菜や果物は豊かな甘みや風味を持ち、肉や魚も旨みが増します。栄養価も高く、健康に非常に良いため、消費者は高い鮮度を求めます。

3. 経済的影響
食品の鮮度を維持することにより、食品ロスを削減し、廃棄コストを抑えられます。その結果、高品質な商品を提供することができるため、顧客満足度が向上し、売上や利益の増加も期待できます。食品の品質が維持されることで、消費者からの信頼も高まり、ブランド価値の向上にもつながるでしょう。また、食品ロスを減らす取り組みは、環境への負荷も軽減し、持続可能な経営を実現する一歩となります。食品ロス削減策は企業にとっても戦略的な視点から重要な取り組みと言えるでしょう。

4. ブランド価値
新鮮な商品を提供することで、消費者は企業の品質管理やサービス向上に対する真摯な姿勢を感じることができ、その結果、企業に対する信頼が高まります。また、新鮮な商品は消費者に満足感を与えるだけでなく、ブランドイメージを向上させる効果もあります。信頼性とブランドイメージを向上させるためには、常に消費者の期待を超える商品を提供し続けることが大事です。

5. 法規制遵守
多くの国々では、食品の鮮度や保存に関する厳格な規制が整備されており、これらの基準を順守することが重要視されています。消費者の健康を守る取り組みであり、食品の品質や安全性を維持するために欠かせない措置として位置づけられています。食品の輸送や保存においても、規制は非常に厳しく、食品の汚染や劣化を防ぐために様々な対策が講じられています。これらの規制の遵守は、食品供給チェーン全体で品質を保ち、安全性を確保するために重要な役割を担っています。

6. 競争力強化
食品の新鮮さを管理する技術の向上は、他社との差別化を図り、市場における競争力を高める要素となります。新鮮さを可視化し、個々の追跡管理などの取り組みを通じて、信頼性の高い製品を消費者に提供することが可能となったことにより、顧客に安心感を与えることができます。企業が独自の価値を提供し、他社との差別化を実現する上で重要な役割を果たします。

7. 持続可能性
食品ロスの削減は、環境への負荷軽減だけでなく、SDGs(持続可能な開発目標)などの社会的要請にも適合します。食品ロスの削減は、生産段階から流通・消費段階までの資源の無駄を減らし、地球環境への負担を軽減することが期待されます。

 また、食品ロスの削減は、食糧不足の解消や経済的負担の軽減につながり、貧困削減や社会的格差の是正などSDGsの達成に寄与できる重要な要素となるでしょう。個人や企業、自治体などが積極的に食品ロス削減に取り組むことは、地球環境の保護や社会的側面での持続可能な発展に寄与する重要な取り組みであると言えるのです。

8. サプライチェーン最適化
鮮度データの活用は、生産から販売までのサプライチェーン全体において、品質管理や効率性の向上に大きな利点をもたらします。農産物の収穫時期や保存方法、輸送中の状態などをリアルタイムでモニタリングすることで、最適な条件での管理が可能となり、食品の鮮度や品質を保つことができます。販売時においても、消費者への安全性や品質の保証、商品の在庫管理などにおいて、鮮度データを活用することで効果的な販売戦略を展開することができます。

9. 消費者ニーズへの対応
健康志向や品質重視の消費者トレンドに応えることは、現代の食品業界において極めて重要な任務であり、商品の開発やマーケティング戦略に大きな影響を及ぼしています。消費者が健康を重視し、品質に注目する傾向が高まる中、食品メーカーや小売業者は、バランスの取れた栄養価の高い商品や安全性を重視した製品を提供することが求められています。特に新型コロナウイルス感染症の影響を受け、消費者は自身の健康をより重視するようになり、健康志向商品やオーガニック製品への需要が急増しています。

―従来の品質管理手法の限界

従来の品質管理手法には、多くの制約が存在していました。手動による記録は人為的ミスを生みやすく、連続的なデータ収集や24時間の監視が困難でした。紙ベースのシステムでは、データ分析や長期的なトレンドの把握が著しく難しく、異常検知や即時の対応も課題となりました。

 これらの制約から、食品業界の厳しい品質基準や効率化要求に十分にお応えすることができず現場の人は頭を抱えていました。そんな中、データロガーの登場は、これらの課題に対処する革新的な解決策となり、品質管理に新たな可能性をもたらすこととなりました。

鮮度維持を助けるデータロガーとは?

―データロガーの定義と基本機能

データロガーは、温度、湿度、衝撃などの環境パラメータを自動測定し、食品の保存状態に影響を与える要因を継続的に監視します。測定データは内部メモリに定期的に記録され、各測定値には正確な日時が付与されるため、環境変化の時系列を把握できます。高精度センサーを使用し、微細な環境変化も捉え、バッテリー駆動により長時間の連続稼働が可能です。コンパクト設計で様々な場所に設置でき、データはUSB接続やワイヤレス通信で簡単に転送可能です。設定した閾値を超えた場合のアラート機能や防水・耐衝撃性能も備え、過酷な環境でも使用可能です。専用ソフトウェアと連携し、データの可視化や分析が容易に行えます。

 その機能により、データロガーは食品の保管、輸送、販売の全過程で継続的かつ正確な環境モニタリングを可能にし、鮮度維持に大きく貢献します。人手による測定の限界を超え、24時間365日の監視を実現し、食品品質管理の精度と効率を飛躍的に向上させます。

得しかないデータロガー導入のメリット

―品質管理の効率化

データロガーの採用は、品質管理プロセス全体を効率化し、人的リソースを最大限に活用し、スピーディーな意思決定を促し、コスト削減など、さまざまな利点をもたらします。その結果、より高品質な製品を効率的に提供することが可能となり、企業の競争力向上に大いに貢献します。

1. 自動化によるデータ収集の効率化
データロガーは、温度や湿度などの環境データを自動的に収集し記録します。これにより、従来の手動記録に比べ、人的労力を大幅に削減し、同時に人為的ミスも排除できます。

2. リアルタイムモニタリングによる迅速な対応
環境条件の変化をリアルタイムで監視できるため、異常が発生した際に即座に検知し対応することが可能です。これにより、品質劣化のリスクを最小限に抑えられます。

3. データ分析の簡素化
収集されたデータは自動的に整理され、グラフや表などで視覚化されます。これにより、傾向分析や問題点の特定が容易になり、意思決定のスピードが向上します。

4. 報告書作成の自動化
規制当局や取引先への報告に必要なデータや報告書を自動で生成できるため、書類作成にかかる時間と労力を大幅に削減できます。

5. 予測的品質管理の実現
蓄積されたデータを活用することで、将来的な品質変化を予測し、事前に対策を講じることが可能になります。これにより、問題が発生する前に予防的な措置を取ることができます。

6. 複数拠点の一元管理
ネットワーク接続されたデータロガーを使用することで、複数の製造拠点や保管施設のデータを一元的に管理できます。全体的な品質管理の効率が向上します。

7. トレーサビリティの向上
製品の生産から流通、販売までの各段階でデータを記録することで、問題が発生した際の原因特定や対策立案が迅速化されます。

8. コスト削減
品質管理の効率化により、労働時間の短縮、食品ロスの削減、エネルギー使用の最適化などが実現し、総合的なコスト削減につながります。

データロガーの活用事例

―製造過程での品質管理

食品の安全性と品質を確保するため、以下のような具体的な活用方法があります。

1. 温度管理
原材料の保管温度の監視、調理・加熱工程での温度履歴の記録、冷却・冷凍工程での温度変化の追跡、完成品の保管・輸送時の温度管理により、食中毒のリスク軽減や製品の品質劣化を防ぐことができます。

2. 湿度管理
乾燥食品の製造過程での湿度監視やカビの発生リスクの高い食品の保管環境の管理を通じて、適切な湿度管理は製品の品質維持と賞味期限の延長に寄与します。

3. 時間管理
各製造工程の所要時間の記録と原材料の使用から製品完成までの時間追跡により、製造効率の向上と品質の一貫性確保が可能になります。

4. pH値の監視
発酵食品や酸性度調整が必要な製品の製造過程でのpH値の記録。適切なpH管理は製品の風味や保存性に直接影響します。

5. HACCP対応
重要管理点でのデータ自動記録とリアルタイムモニタリングによる即時対応は、HACCPシステムの効果的な運用をサポートし、食品安全性の向上に貢献します。(詳細ページ:「HACCP(ハサップ)に適したデータロガーの紹介」)

これらの活用により、データロガーは食品業界における製造過程の品質管理を大幅に向上させ、消費者の信頼獲得と企業の競争力強化に寄与します。

―輸送中の温度管理

食品業界における輸送中の温度管理にデータロガーの活用について詳しく解説します。

1. コールドチェーンの維持
データロガーは輸送中の温度を継続的に記録し、超低温が適切に維持されているか常に自動で監視します。これにより、生鮮食品や冷凍食品の品質劣化を防ぎます。

2. 温度逸脱の検知
設定された温度範囲から外れた場合、即座にアラートを発信。これにより、問題が大きくなる前に迅速な対応が可能になります。

3. リアルタイムモニタリング
GPSと連動したデータロガーを使用することで、輸送車両の位置と温度状況をリアルタイムで把握できます。

4. 輸送ルートの最適化
蓄積されたデータを分析することで、温度変化の少ない最適な輸送ルートや時間帯を特定し、輸送効率を向上させましょう。

5. 多点測定による精密管理
車両内の複数箇所にデータロガーを設置することで、積載位置による温度差を把握し、より精密な温度管理ができます。

6. クレーム対応の効率化
品質問題が発生した際、詳細な温度記録があることでどこに責任があったのか等、原因特定が容易になり、迅速かつ適切な対応が可能になります。

このようにデータロガーの活用は、同時に、運用コストの削減やブランド価値の向上にもつながる重要なツールとなっています。

―店舗・倉庫での鮮度維持

食品業界の店舗・倉庫においてデータロガーを活用することで、食品の鮮度と安全性を高レベルで維持しつつ、業務効率化とコスト削減を実現しましょう。

1. 温度管理の徹底
冷蔵・冷凍設備にデータロガーを設置し、24時間体制で温度を監視します。生鮮食品、乳製品、冷凍食品など、それぞれに最適な温度帯を維持することで、品質劣化を防ぎます。

2. 湿度管理
適切な湿度維持は、特に青果物や乾物の品質保持に重要です。データロガーで湿度を常時モニタリングし、最適な保管環境を維持します。

3. 在庫回転の最適化
入荷日時と保管条件のデータを連携させることで、先入れ先出しの徹底が容易になります。商品ごとの最適な販売期限を設定し、鮮度管理を効率化します。

4. 従業員教育への活用
記録されたデータを基に、適切な取り扱いや保管方法について従業員教育を行うことができます。具体的なデータを示すことで、鮮度管理の重要性への理解が深まります。

食品業界に最適なデータロガー紹介

―なぜWATCH LOGGER(ウォッチロガー)が適切なのか?

株式会社藤田電機製作所の"WATCH LOGGER"は食品業界の厳しい品質管理要求に応える優れたデータロガーとして評価されている理由をご紹介します。





1. 高精度な測定能力
WATCH LOGGERは温度や湿度、衝撃を測定できます。食品の品質管理において、わずかな変化も重要なため、測定項目の多さとその精度の高さは大きな利点となります。

2. 防水・防塵設計
食品を扱う環境では、水や埃に対する耐性が重要です。WATCH LOGGERはIP67(水深1mに30分浸けても影響を受けない)の高い防水・防塵性能を持つため、厨房や加工場などの厳しい環境下でも安定して使用できます。

3. コンパクトで使いやすいデザイン
小型で軽量なデザインにより、様々な場所に設置が可能です。冷蔵庫内や配送トラックなど、狭いスペースでも使用できます。

4. 長時間の連続記録
約3年の長時間のバッテリー寿命(機種によって異なる)と大容量のメモリを備えているため、長期間の連続測定が可能です。これにより、食品の保管や輸送全体を通じた一貫した品質管理が実現します。

5. トレーサビリティ対応
各ロガーに固有のシリアル番号が付与されており、測定データと測定場所の紐付けが容易です。これにより、食品のトレーサビリティ管理が強化されます。また校正が可能ですので精度が正しいのかどうか確認が可能です。

藤田電機製作所は計測器メーカーとして約95年にわたり計測機器を製造しており、その信頼性と実績は食品業界からの信頼も厚いです。

まとめ

―食品業界の未来におけるデータロガーの役割

鮮度保持のイノベーションは、食品業界における重要なテーマであり、データロガーの活用により、品質管理の向上や消費者ニーズへの適応が可能となっています。今後も技術の進化やデータロガーのさらなる発展に期待が寄せられます。食品業界は常に変化する環境において、品質管理の革新を進め、より安全で鮮度の高い製品を提供するために努力を続けることが重要です。

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