MEDIA

メディア

  1. HOME
  2. メディア
  3. メーカーを問わず、データロガー最大100台を一括操作できる「BLuE LOG(ブルーログ)」
メーカーを問わず、データロガー最大100台を一括操作できる「BLuE LOG(ブルーログ)」

メーカーを問わず、データロガー最大100台を一括操作できる「BLuE LOG(ブルーログ)」

BLuE LOG(ブルーログ)は、異なるメーカーのBluetoothデータロガーで取得した測定データを無線でパソコンに取り込み、Excel帳票へ自動反映できるほか、Excel側から測定条件をまとめて設定できるソフトウェアです。測定器ごとに異なるアプリや操作方法に悩まされがちな現場において、運用を変えずに作業負担を減らすことを目的として設計されています。今回は、BLuE LOGの開発背景や設計思想、そして今後の展開について、株式会社 関電工(技術開発ユニット/技術研究所)の中島様、株式会社 アネステック(ビジネスソリューション本部)の泉村様にお話を伺いました。

さまざまなメーカーに対応し、弊社のデータロガーでも利用できるBLuE LOG(ブルーログ)は、どのようなソフトウェアなのでしょうか?

中島 BLuE LOGの特長は、大きく分けて二つあります。一つ目は、メーカーが異なる複数のデータロガーを、無線通信で一つのアプリケーションに集約し、まとめて操作できる点です。現場では、数十台のデータロガーの記録間隔や開始時刻を一台ずつ設定しなければならないケースも少なくありません。これを個別に行うのは、正直かなりの手間です。

例えば施工現場で「データロガーが100台必要なので、レンタルで用意したい」という話になったとしても、同一機種を100台揃えられるとは限りません。実際には、A社の機種が50台、B社の機種が50台、といった構成になることも珍しくないです。メーカー混在・大量台数でも迷わない点は、現場の運用を考えると大きな強みだと感じています。

もしBLuE LOGを使わなかった場合、現場ではどんな手間が発生してしまうのでしょうか?

泉村 現場では管理が煩雑になるだけでなく、ミスが起きやすくなりますね。メーカーごとに別々のアプリを使う必要があるため、「このロガーはどのアプリだったか」を都度、確認しなければなりません。台数が増えるほど設定漏れや操作ミスが起きやすくなり、結果としてデータの信頼性そのものが揺らいでしまいます。

なるほど。機種やメーカーの違いを気にせず、現場の運用をシンプルにするためのソフトウェアだと言えそうですね。もう一つの特長を教えてください。

中島 二つ目は、Excelによる一括管理です。多くの現場では、「異なるメーカーの測定データをCSVで出力して、Excelに貼り付け、まとめてください」という運用が一般的です。ただ、その場合はデータを吐き出した後に、必ず整形作業が発生します。現場で問題になるのは、データが取れるかどうかではなく、誰が、どれだけの手間で、どれくらいの頻度で扱えるかという点です。BLuE LOGCSVを扱える人がいる前提を置かない設計を採っています。Excelのセルを指定すれば、バラバラに出力された測定値が綺麗に入ってくる。これは相当業務効率が上がります。

確かにCSV出力は各メーカーでフォーマットが異なりますね。具体的には、現場のどんな作業が一番変わりますか?

泉村 人を変えずに、作業だけを減らせる点が、一番の変化だと思います。データロガーの台数が多い現場では、毎週・毎月のようにデータを回収・統合する必要があるため、実際には技術職や品質保証など、データに詳しい人が対応しているケースがよくあります。監査対応や顧客提出が求められる現場では、データ整形作業にかなりの時間をとられるんですよ。

日常業務に溶け込ませることで、現場の負担を減らしているわけですね。この考え方は、構想段階から意識されていたのでしょうか?

中島 はい、アプリケーションは作り手が想定した使われ方によって、構造が決まるものだと思っています。多くの業務アプリでは、「現場ではこの単位でデータを管理するだろう」という前提が、最初から組み込まれています。測定器ごと、現場ごと、案件ごとなど、何らかの管理単位をあらかじめ決め、その枠の中でデータを整理する設計です。

ただ、その前提と少しでも異なる使い方をしようとすると、途端に扱いづらくなるんですよ。BLuE LOGでは、そうした"決めつけない・シンプルな設計"を選びました。複数の測定器からデータを取得し、まとめて出力する。基本はそれだけです。取得したデータをどう使うかは、上位側で自由に組み替えられる。その受け皿として、最も自然に使えるのがExcelだと考えています。

機能を増やすよりも、使い方を限定しない設計を選ばれたわけですね。その考え方は、メーカー純正アプリとは少し立ち位置が異なるようにも感じます。

泉村 ええ、メーカー純正アプリには、そのメーカーの測定器だからこそ実現できる、細かな部分まで配慮された使い方があります。そうした"痒いところに手が届く"運用については、メーカー純正アプリを選択するのが合理的です。また、複数メーカーの測定器を横断的に扱うような一般的な運用では、BLuE LOGを使う、という選択が成り立つと考えています。

BLuE LOGで測定条件設定をした後にメーカー純正アプリでデータ読み込みができる互換性も兼ね備えていますし、用途によって使い分けが可能です。

BLuE LOGのサイトに紹介されているデータロガーを、すでに数十台お持ちの方でも、使い始めることはできますか?

中島 はい、問題ありません。BLuE LOGさえご用意いただければ、すでにお持ちのデータロガーを使って、始めていただけます。「すでにデータロガーは揃っているけれど、管理や集計が大変」という方にこそ、導入のハードルが低い仕組みだと思います。無料で数カ月間試せるトライアルも用意しておりますので、ご使用していただきたいですね。

ここまで伺ってきたBLuE LOGの設計思想は、どのような経験から生まれたのでしょうか。開発の背景をお聞かせください。

中島 BLuE LOGの前身として、「BLuE」というソフトウェアがあります。これは、照度計や絶縁抵抗計、クランプメーターなど、メーカーや用途の異なる測定器から取得したデータを、任意のExcel帳票や図面に直接入力できる仕組みです。私たち自身もそうですが、多くの企業では、特定のメーカーの測定器だけを使っているケースはほとんどありません。用途に応じて複数メーカーの測定器を使い分けているのが現実です。

ところが、メーカーごとにアプリが異なり、出力データ形式もバラバラですと、データ運用の自由度が制限されます。ユーザーの立場から見れば、決して望ましいものではありません。色々な測定器を使いたいが、それを横断的に扱えるアプリケーションが存在しない。実際、私たち関電工もユーザーの立場として、この点に大きな不便を感じていました。であれば、その課題を解決するために、自分たちで作るしかない。そう考えて開発に着手したのが、BLuEの出発点です。

現場やユーザーの"自由度"をかなり強く意識されていたんですね。そうなると、BLuEを社内アプリとして完結させる、という選択肢も当初はあったのでしょうか。

泉村 ええ。開発当初は、社内アプリとしての利用を想定していました。社内向けに作って使う、という意味では、それだけでも価値のあるツールだったと思います。ただ、早い段階の課題として意識するようになったのが、ファームウェア更新等のアップデートをどう継続していくのかという点でした。測定器の世界では新しい機種が次々と登場し、それらに継続的に対応していく必要があります。

中島 社内だけで使われるアプリの場合、測定器メーカー様にとってのメリットが見えにくく、通信仕様の開示をはじめとした継続的な協力を得ることが難しくなります。「このまま社内で閉じた状態では、アプリとして長く続かないのではないか」という懸念が次第に強くなっていきました。

一方で、社内にこれだけのニーズがあるのであれば、同業他社や、電気工事以外の分野でも、同じ課題を抱えている企業は少なくないはずだ、という感覚もありました。こうした二つの視点から、これは社内で完結するツールではなく、世の中に提供するアプリとして設計すべきではないかという考えへと、次第にシフトしていきます。この判断が、結果的にBLuEを社内ツールから外部プロダクトへと位置付け直す、ひとつの転換点になったと思います。

測定器メーカー様にコンセプトを説明した際、比較的前向きに受け止めてもらえた理由は、どこにあったと感じていますか?

泉村 測定器メーカー様にとって、自社製品が販売されることは、当然ながら大きなインセンティブになります。その前提に立つと、今回の取り組みは、測定器メーカー様にとっても、自社製品の販売機会を広げるという意味で、不利益になるものではありません。開発に関わる費用をこちらが負担している点も、その一因です。国内メーカー様については、ほぼ例外なく通信仕様の開示に前向きにご協力いただいており、現在は多くのメーカー様と円滑に連携できている状況です。

中島 その背景として、BLuEのリリースからしばらくした頃、測定器メーカー様にお集まりいただき、定期的な情報交換の場を設けるようになりました。BLuEの販売状況や開発の進捗を共有するだけでなく、測定器のDXをどのように進めていくべきか、といった意見交換を行っています。この場を通じて次第に共有されてきたのは、BLuEという製品そのものというよりも、「メーカーや機種を意識せず、まずは同じ場所にデータを集められるという点に意味がある」という考え方でした。

Bluetooth対応の測定器が増えても、それをどう業務に活かすかという点には、まだ課題が残ります。その際、とりあえず"ここ"につなげば、上位のアプリケーションや用途に柔軟に展開できる。そうした「測定データの共通基盤の存在が重要だ」という認識です。この考え方は、個々のメーカーの競争優位性とは切り離した形でも、十分に意味があるものとして受け止めていただいています。その結果として、アライアンス的な動きが生まれる可能性も感じています。

泉村 現在、BLuEExcelCADPDFといった出力に加え、SPIDER Plus(スパイダープラス)、ANDPAD(アンドパッド)など、主要な施工管理アプリとAPI連携しています。この仕組みにより、施工管理アプリ側は、各測定器メーカーの通信仕様を個別に実装する必要がなくなりました。測定器メーカー様にとっても、BLuEにつなぐことで、複数の上位アプリと連携できるようになります。

そのBLuEがなぜデータロガー対応の「BLuE LOG」になったのですか?

中島 BLuEの運用を進める中で、ユーザー様から、「ウチの現場では測定値を継続的に記録・管理する場面が非常に多い」という声をいただくようになりました。単発の測定だけでなく、データロガーから大量のデータをまとめて取得し、日常業務に活用するケースが少なくない、という実情です。

改めてデータロガー分野の市場を見渡してみると、専用アプリでデータを取得し、帳票として出力する製品は一定数あるものの、複数メーカーのデータロガーを横断的に扱える仕組みは、見当たりませんでした。そこで着目したのが、BLuEが当初から掲げてきた"Excelに直接データを取り込める"というコンセプトです。この考え方は、データロガーの分野にも十分に応用できるのではないか。いわばBLuEライクなオペレーションが実現できれば、現場の業務効率は大きく変わるはずだ、という感覚がありました。

まずは試してみよう、というところから開発を始めたのがBLuE LOGです。新しい製品を一から作ったというよりも、BLuEで培ってきた思想やアーキテクチャを、データロガーという領域に広げていく取り組み、その延長線上にある存在だと考えています。

これまでのお話を伺っていると、BLuE/BLuE LOGは工場や倉庫など、特定の業務フローや管理単位に合わせて作り込むというよりも、あえて"枠を持たない設計"を選ばれているように感じます。この設計思想は、どのような考えから生まれたのでしょうか。

泉村 それは、Excelというツールの特性に深く関係しています。一般に、アプリケーションは作り手の思想や前提が、そのまま構造に反映されるものです。例えば、拠点単位や部屋単位、あるいは工事単位を最上位に置き、その配下にデータベースを構築していく、といった設計です。用途に合っている場合には、非常に有効な構造だと言えます。ただ、こうした前提から外れた使い方をしようとすると、使いづらさが生じることも決して珍しくありません。

これに対して、BLuEBLuE LOGが行っていることは、極めてシンプルです。特定の測定器からデータを取得し、まとめて出力する。それ以上の"枠"は、あえて持たない設計にしています。取得したデータの扱い方は、上位側で何度でも自由に組み替えることができます。また、現場で最も使われてきた媒体の一つが、Excelでした。重要なのは、さまざまな測定器のデータを一本化して取得できることです。そのデータの加工や整理は、ユーザー側で自由に行ってもらう考え方を前提としています。

この考え方は、システムの使われ方にも表れています。BLuE LOGは一度ライセンス認証を行えば、30日間はオフライン環境でも起動できます。常にネットワークにつながっていることを前提にせず、現場の状況に合わせて使い続けられる設計です。工場内や倉庫、通信環境が不安定な場所でも、測定作業そのものが止まりません。中継的なインターフェース、いわば"ハブ"のような役割こそが、BLuEおよびBLuE LOGが目指している姿です。

これまでBLuEからBLuE LOGへという流れでお話を伺ってきましたが、今後BLuE LOGをどのような方向に展開していきたいとお考えでしょうか。

中島 BLuEスタート時は58機種に協力して頂き、現在はBLuEBLuE LOGを合わせて2465機種(2026年4月現在)までに広まりました。開発の方向性については、基本的にBLuEと同じコンセプトを踏襲しています。すでに連携しているメーカーから新機種がリリースされた場合には、その動向を踏まえながら、引き続き対応していく考えです。また、ユーザーから「このデータロガーには対応できないのか」といった声が寄せられた場合には、それにどう応えていくかを検討することも、重要な判断軸の一つになっています。

現状のBLuE LOGは、Windows環境でExcelにデータを取り込むことを主眼としたアプリケーションで、構成としてはBLuE LOG本体とExcelアドインの組み合わせになっています。ただし、設計思想自体はBLuEと共通しており、"ロガーからデータを取得する部分"と"上位と連携する部分"を明確に分離しています。Excelと通信できる仕組みを持っている以上、その仕組みを他のアプリケーションから呼び出せば、同じ機能を別の環境でも利用できるように設計しています。

そのため、自社ですべてのフロントエンドを抱え込むことにこだわるのではなく、他社アプリとの連携も含めて、より広い範囲に測定データを展開できるように目指していきたいと考えています。販促という観点でも、単体のアプリとしての訴求だけでなく、「ここにつなげば、さまざまな上位アプリや用途に展開できる」という価値を、少しずつ伝えていく必要があると感じています。


泉村 現在検討テーマとして挙がっているのが、BLuE本体への逆輸入という考え方です。BLuEのユーザーからも、「BLuE上でデータロガーは使えないのか」といった声が、少しずつ聞かれるようになっています。使い方の性質が異なるため、別アプリとして切り出した方が適切な可能性もありますが、統合することで、現場測定器とデータロガーを同じインターフェースで扱えるというメリットも生まれます。

いずれにしても、簡単に結論を出すのではなく、ユーザーのニーズと、技術的・運用的な効果の両面を見極めながら、引き続き検討していきたいと考えています。またカスタム案件なども積極的に対応していきたいですね。

BLuE LOGがベーシックな使い方を、幅広く支える存在として位置付けていることがよく分かりました。本日は、ありがとうございました。

中島泉村 こちらこそ、ありがとうございました。

「BLuE LOG」の無料トライアルもご用意しております。既にBluetoothロガーをお持ちの方、新規購入の方、「お問い合わせ」から、遠慮なくご連絡ください。「BLuE LOG」のサポート窓口は「株式会社 アネステック」様となります。

 


BLuE LOGに対応しているWATCH LOGGERはこちら。


NFC/Bluetooth通信 温度データロガー 「KT-155DX」


NFC/Bluetooth通信 温度・湿度データロガー 「KT-255DX」

NFC/Bluetooth通信 温度・衝撃データロガー 「KT-195DX」

NFC/Bluetooth通信 温度・湿度・衝撃データロガー 「KT-295DX」


お試し無料
レンタルサービス

ご希望の機種と発送に必要な住所・電話番号等をご入力の上、
お問い合わせフォームからお願いします。

全機種が
レンタル対象

お試し無料レンタルサービス

株式会社 関電工

〒108-8533
東京都港区芝浦四丁目8番33号
https://www.kandenko.co.jp/

※「BLuE LOG」に関するお問い合わせは、販売の「株式会社 アネステック」様にお願い致します。
https://www.anestec.co.jp/

「BLuE LOG」公式サイト
https://smart-blue.net/log/

「BLuE」ポータルサイト
https://smart-blue.net/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

お試し無料
レンタルサービス

ご希望の機種と発送に必要な住所・電話番号等をご入力の上、
お問い合わせフォームからお願いします。

全機種が
レンタル対象

お試し無料レンタルサービス

よく読まれている記事

物流課題

物流コストを削減する方法とは?物流コストの種類や上昇する理由

物流課題2024

物流・運送業界の2024年問題とは?取り組むべき対策方法について解説

精密機器

精密機器・半導体の破損を防ぐ精密機器運搬の注意点と破損対策