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データロガーを用いたエアーマットの衝撃評価手法の構築

データロガーを用いたエアーマットの衝撃評価手法の構築

宮崎県に本社を構える株式会社ワン・ステップ様は「エアー遊具・乗り物・カーニバルゲーム・工作キットやイベント遊具」のレンタル・運営・企画を手掛けております。労災事故を防ぐことが出来るエアー式クッション「セーフティーエアーマット」の衝撃値検証に弊社の衝撃データロガーをご使用いただきました。今回はその一部をご紹介致します。

目次

セーフティーエアーマットとは何か?

耐久性のある素材で作られた空気で膨らませるタイプのマットで、安全性を高めるために使用されます。使用時に空気を入れ、収納時には空気を抜いてコンパクトにすることができます。主な用途は、建設現場や工事現場での落下防止、スポーツや競技での着地時の衝撃吸収、救助活動や緊急時の安全確保です。このマットは落下や衝撃を緩和し、怪我のリスクを低減し、広い面積をカバーして安全な着地や緩衝領域を提供します。

 利点としては、軽量で持ち運びが容易で、必要に応じて素早く展開可能であり、様々なサイズや形状に対応可能です。使用例は、高所作業での安全対策、体操や跳躍競技の練習用、消防や救助訓練での緩衝材などがあります。セーフティーエアーマットは、その柔軟性と効果的な衝撃吸収能力により、様々な状況下で安全性を向上させるツールとして活用されています。

セーフティーエアーマットの「あり」「なし」でここまで違う

実際の衝撃値測定試験を見てみましょう。今回、使用した衝撃データロガーは株式会社藤田電機製作所の"WATCH LOGGER"「KT-195F/GX」です。振動や衝撃、落下など外部からの影響を受けた瞬間を「X・Y・Z」という3軸加速度センサで記録します。具体的には、「どのくらいの衝撃(数値)」が「いつ(年月日時間)」「どの方向から(横・縦・奥行や前後)」加わったかがわかります。



ダミーを直接コンクリートへ落とした時は「87G」、セーフティーエアーマットへ落下させた時は「12G」です。約7倍の違いが分かりました。
詳細な検証レポートはワン・ステップ様の「セーフティーエアマット 衝撃値測定試験」ページをご覧ください。

―安全装置以上の意味を持つセーフティーエアーマット

結論として、セーフティーエアーマットは、生命保護、怪我防止、法的要件の遵守、コスト削減、心理的安心感の提供など、多機能なツールとして重要な役割を果たしています。

1. 生命と安全の保護
建設現場や工事現場など、高所作業が頻繁に行われる環境では、作業員の安全を確保する上で不可欠な装備となっています。

2. 怪我の防止と軽減
落下時の衝撃を吸収することで、骨折や内部損傷などの重大な怪我のリスクを大幅に減少させます。スポーツ競技や訓練においても、不適切な着地による怪我を防ぎ、アスリートやトレーニング参加者の安全を確保します。

3. 心理的安心感の提供
これが一番分かりやすい例です。高所で作業する人々に万が一といった心理的な安心感を与え、ストレスや不安を軽減。作業効率の向上や集中力の維持にも貢献します。

4. 法的要件の遵守
多くの国や地域では、労働安全衛生法規により、高所作業時の安全対策が義務付けられています。これらの法的要件を満たす効果的な方法の一つです。

5. 多様な用途への対応
建設現場だけでなく、消防・救助活動、スポーツ競技、イベント会場など、様々な場面で活用できる汎用性の高さも重要なポイントです。緊急時の即時展開が可能で、状況に応じた柔軟な対応ができます。

6. 社会的責任の遂行
企業や組織が従業員や参加者の安全を最優先にしていることを示す象徴となります。社会的責任を果たすことで、組織の評判や信頼性の向上にも寄与します。

まとめ

今回ご紹介した内容は、エアー遊具や乗り物、イベント遊具等の安全性向上に大きく貢献するものであり、ワン・ステップ様の取り組みに高い評価を与えます。データロガーを活用した衝撃試験は、今後もその重要性がますます高まることが予想されます。安全性を重視する企業姿勢は、社会における信頼性向上にもつながり、顧客や関係者からの信頼を一層確立することでしょう。


株式会社ワン・ステップ

〒889-160
宮崎県宮崎市清武町今泉甲4625-1
https://air-bosai.com/

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