
スマホカメラのAR機能でデータロガー選びがもっと簡単に!
目次
AR(拡張現実)って何?初めての方にもわかりやすく解説

–ARの基本的な説明
ARとは、スマートフォンやタブレットのカメラを通して見る現実の世界に、デジタル情報を重ねて表示する技術です。Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)の略で、「現実を拡張する」という意味を持ちます。すでに私たちの身近なところでARは活用されています。たとえば、家具の通販サイトでソファやテーブルを購入する前に、自宅のリビングに配置イメージを表示できるアプリや、スマートフォンゲームで実際の街中にキャラクターが現れる体験など、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
近年、このAR技術はビジネスシーンでも急速に普及しています。特に産業用機器の分野では、「実物を見ずにオンラインで購入する」ニーズの高まりとともに、製品の実寸確認や設置シミュレーションにARが活用されるようになりました。カタログや写真だけでは伝わりにくい「実際のサイズ感」を、購入前に体験できることが大きな利点です。ウォッチロガーのAR機能も、こうした技術革新を取り入れた新しい製品選びの形なのです。
AR機能を使うメリット

–製品選びの「困った」を解決する3つの要素
1. 設置スペースの事前確認
デスク上や計測現場など、実際に機器を配置する場所に、購入前の製品をスマートフォンのカメラ越しに原寸大でバーチャルに表示できます。これにより、物理的な制約を事前に把握し、配置イメージを正確に掴むことが可能になります。その結果、「届いた製品が、置きたい場所に大きすぎて入らなかった」あるいは「想定より小さすぎて使い勝手が悪かった」といった、サイズに関する購入後のミスマッチを未然に防止できます。これは、返品や交換が難しい製品の選定において、時間やコストの無駄を大きく削減することに貢献します。
2. 複数製品の比較が容易
カタログ上の数値や写真だけでは分かりにくい、2機種間のサイズ感の違いやデザインの調和を、直感的かつ視覚的に理解することができます。それぞれの製品が設置環境にどう影響するかをその場で比較検討できるため、意思決定の精度とスピードが大幅に向上します。
3. 購入前の不安解消
従来の購入プロセスでは、顧客はカタログやウェブサイトの数値情報に頼るしかなく、「実際に設置したらどう見えるか」「本当に使いやすいサイズ感か」といった実感が伴わない状態で購入を判断する必要がありました。
クリーンルームのように、誰でも簡単に立ち入れない場所への設置を検討している場合、サイズ感を確認するのは難しいものです。AR機能を使うだけで、実寸大の製品が画面に表示され、クリーンルーム内での設置イメージも簡単に確認できます。この「実感」の提供こそが、ミスマッチを大幅に削減し、顧客が自信を持って製品を選べるようになる最大の利点です。
ウォッチロガーAR機能の特徴

–アプリは不要!カメラを起動するだけで使える手軽さ
ウォッチロガーのAR機能は、専用アプリのインストールが不要な点が大きな特長です。QRコードを読み取るだけでWebブラウザ上でARが起動するため、初めての方でもその場で即座に利用できます。現在、スティックタイプと大型液晶タイプの2機種に対応しており、測定目的に応じた製品確認が可能です。AR表示される製品は実物大サイズで表示されるため、設置予定場所に配置した際の具体的なイメージを正確に把握できます。
・スティックタイプ(H34mm x W90mm x D15mm)
【温度】KT-155F、KT-155F/EX、KT-155F/EX(LED)、KT-155FP、KT-155U
【温湿度】KT-255F、KT-255U
【衝撃】KT-195F/GX、KT-195U/GX、KT-295F/GX、KT-295U/GX
・大型液晶タイプ(H55mm x W90mm x D20mm)
【温度】KT-115XLF
【湿度】KT-215XLF
※D(奥行)は異なりますが、カードタイプのKT-175F、KT-275F、プローブタイプのKT-115LFP、KT275F/NX、KT-275U/NXもH(高さ)とW(幅)は同じです。
ウォッチロガーARの使い方

–3ステップで簡単操作
1. QRコードにアクセス
製品カタログやウェブサイトに掲載されているQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ります。iPhoneの場合は標準カメラアプリを起動してQRコードにかざすだけで自動認識され、画面上部に表示されるリンクをタップします。Androidスマートフォンの場合も、多くの機種でカメラアプリから直接QRコードを読み取れます。
2. カメラが起動
QRコードを読み取ると、自動的にブラウザが開き、AR機能が起動します。ここで重要なのが、専用アプリのインストールやダウンロードが一切不要という点です。「アプリをインストールしますか?」といった確認画面は表示されず、そのままWebブラウザ上でAR体験が始まります。初回アクセス時には「カメラへのアクセスを許可しますか?」という確認が表示される場合がありますので、「許可」を選択してください。ネットワークが繋がっている場所でご利用ください。
3. 空間にデータロガーを配置
カメラが起動したら、スマートフォンを床やデスク、棚の上など、製品を置きたい平面にゆっくりとかざしてください。ARシステムが平面を認識すると、実物大のウォッチロガーが3Dモデルとして出現します。一度配置された製品は、その場所に固定されたように表示されるため、スマートフォンを動かして様々な角度から観察できます。
このように、ウォッチロガーのAR機能は特別な知識や技術がなくても、普段スマートフォンを使っている方なら誰でも直感的に操作できる設計になっています。
スマホで気軽に体験してみませんか?

–製品選びの新しい方法としてのAR活用
ウォッチロガーのAR機能について解説してきましたが、何よりもまず実際に体験していただくことが一番です。アプリのインストール不要で、スマートフォンのカメラをかざすだけという手軽さながら、実物大表示や360度回転確認といった実用的な機能を備えており、製品選びの強力なサポートツールとなります。
「カタログだけでは不安」「実際に見てから決めたい」そんな声に応える、新しい製品選びの形がここにあります。データロガー選びの新しいスタンダードを、ぜひご体験ください。



