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物流改善でコストを削減するポイントとは?おすすめの手法もご紹介

物流改善でコストを削減するポイントとは?おすすめの手法もご紹介

物流に改善が求められる理由として、少子高齢化による労働人口減少から来る人材不足や、燃料費の高騰などによる輸送コストの上昇、ラストワンマイル問題といった日本特有の課題が挙げられます。

なお、物流改善とは、海運、空運、陸運、倉庫業界において、物流プロセスの効率化やコスト削減、サービス品質向上を目指す一連の活動を指し、どの物流企業にとっても重要な経営課題となっています。

この記事では、物流改善の基本的な考え方や、実践的な改善ポイント、効果的な改善手法をご紹介いたします。

目次

物流改善を行う理由

冒頭でもお伝えしましたが、日本では少子高齢化が進み、人口はすでに減少フェーズに入っています。人口の減少とともに、労働力人口と呼ばれる、15歳以上人口のうち就業者と完全失業者を合わせた人口も減少傾向にあります※。このため、物流業界に限らず、多くの業界では人手不足に悩んでいます。

物流業界では、人手不足の一方で小口配送が増加しており、業務負担も増加しています。
そこで、少ない人数で業務をこなすために生産性の向上が求められているのです。

また、昨今の世界情勢を受けて燃料コストが高騰しており、人件費の高騰とも相まって、物流コストが上昇しています。コスト増による経営難に頭を悩ませている企業もあるでしょう。

物流改善は、このような状況に対応し、業務の効率化とコスト削減を実現するために不可欠です。
物流改善には、ムリ・ムダ・ムラを減らし、人間のミスを少なくすることが重要です。
また、作業の効率化を図ることで、業務プロセスをスムーズにし、コスト削減にも寄与します。

※「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」より

物流改善で見直すべき5つのポイント

物流改善で見直すべき5つのポイント

物流改善のポイントとしては、以下の5つが挙げられます。

―物流コスト

物流コストの削減は、企業経営において重要な課題です。
物流コストには、社内外の両方のコストが含まれ、それぞれ異なるアプローチが必要です。

社内物流コスト

社内物流コストには、倉庫管理、在庫保管、内部輸送などが含まれます。
これらのコストを削減するためには、倉庫管理システムの導入などによって在庫最適化を実現するのが有効です。
たとえば、自動化された倉庫管理システムを導入することで、在庫の正確な追跡と管理が可能になり、過剰在庫や在庫不足を防ぐことができます。

社外物流コスト

社外物流コストには、運送費、配送費、外部倉庫の利用料などが含まれます。
これらのコストを削減するためには、輸送ルートの最適化や配送業者との価格交渉が重要です。
たとえば、配送ルートの最適化により、配送回数と距離を減らすことなどが可能です。

―ミスの防止

物流プロセスにおけるミスを防止することでも、コストを削減できます。
そして、ミスを減らすためには、作業の標準化や自動化、従業員の研修などが効果的です。
たとえば、バーコードシステムやRFIDを利用した自動追跡システムを導入することで、商品の誤出荷や在庫ミスを減らすことができます。
また、従業員に対する定期的な研修を実施し、作業手順の正確な理解と遵守を促すことも重要です。

物流プロセスにおけるミスを防止することで、無駄なコストを削減するだけでなく、顧客満足度を高めることにもつながります。
ミス防止のためには、作業の標準化や自動化、従業員の研修が効果的です。

―3Mをなくす

「ムリ、ムダ、ムラ」の3Mをなくすことは、製造業のみならず、物流業にとっても業務の基本です。これらを排除することで、作業効率が向上し、コスト削減につながります。

ムリ(無理)は、過度な作業負荷や不合理な作業プロセスによって発生します。これを解消するためには、作業プロセスの見直しや作業負荷の適正化が必要です。
ムダ(無駄)は、不必要な作業や時間の浪費を指します。たとえば、不要な在庫の保管や無駄な移動を減らすことで、ムダを削減できます。
ムラ(不均一)は、作業のばらつきや品質の不均一によって発生します。これは、作業の標準化や品質管理の徹底により、減らすことができます。

―作業工数の管理

作業工数の適切な管理は、人件費の削減に寄与します。適切な人員配置と作業の効率化により、必要な人員を最適化し、コストを削減できます。

作業工数の管理には、作業の自動化や効率化が重要です。
たとえば、自動化されたピッキングシステムや搬送ロボットの導入により、人手による作業を減らし、作業工数を削減することができます。
また、作業手順の見直しや作業環境の改善も効果的です。

―作業効率の向上

作業効率を向上させることは、物流改善の最終目標です。効率的な作業プロセスの構築と、適切なツールの導入により、時間とコストの両方を削減できます。

作業効率の向上には、プロセスの見直しと技術の導入が重要です。
たとえば、物流センター内のレイアウトを最適化することで、作業の流れをスムーズにし、作業時間を短縮できます。
また、データ分析ツールやAIを活用することで、物流プロセスの効率化と最適化を図ることができます。

物流改善におすすめの手法

物流改善におすすめの手法

上記でも、物流改善の手法を少しご紹介しましたが、ここで改めて、物流改善におすすめの3つの手法をご紹介いたします。

―デジタルツールの導入

ICTの進歩が目覚ましい今、生産性向上やコスト削減のために活用しない手はありません。
たとえば、自動倉庫管理システムや自動ピッキングシステムの導入により、作業の効率化とミスの削減が可能です。

特に業界を問わず“DX(デジタルトランスフォーメーション)”が叫ばれている今、デジタル ツールの導入・活用によって業務を変革することができれば、言うことはありません。
ただ、社内の業務フローや、既存システムとの兼ね合いもあり、導入が難しいケースもあります。また、単にツールを導入しさえすれば、課題が解決するわけではないことにも、注意が必要でしょう。

―物流経路・発送フローの見直し

物流経路や発送フローの見直しは、物流改善において重要なポイントです。
たとえば、共同物流や混載輸送の導入により、輸送コストの削減と効率化が図れます。
また、帰り便の活用や積載率の向上により、トラック輸送の効率化が可能です。これらの施策は、荷主企業・トラック運送業者の双方にとってムダの削減になります。

―データロガーの導入

データロガーの導入により、物流プロセスの透明化と効率化が図れます。
データロガーとは、温度や湿度、圧力、照度、加速度、振動など、さまざまな物理量を測定し、そのデータを記録する機器のこと。物流プロセスにおいては、温度や湿度、位置情報などを記録し、品質管理や最適なルート選定に役立ちます。

データロガーの活用により、物流プロセスの最適化とコスト削減が可能になります。
データロガーのメリットは、上記2つの方法とは異なり、社内システムや仕組みといった現状に影響されずに導入可能で、すぐに成果を出せる点です。

データロガーについて詳しくは、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】
データロガーとは?種類やメリット、活用シーンについて解説

まとめ

物流改善は、運送業界において、コスト削減と効率化を実現するための重要な取り組みです。
物流改善には、ツールの導入、物流経路・発送フローの見直し、データロガーの導入など、多岐にわたるアプローチがあります。これらの手法を適切に実施することで、物流プロセスの効率化やコスト削減、サービス品質の向上が期待できます。ひいては、競争力の強化と持続可能なビジネスの実現にもつながります。

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