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アウトドア・キャンプの「温度測定」が大事な理由

アウトドア・キャンプの「温度測定」が大事な理由

キャンプの醍醐味は自然と対峙することです。しかし、自然は時に過酷な環境を人間に振るうことがあります。中でも気温の変化は、キャンパーにとって最も気をつけなければならない要因の一つです。気温がキャンプの快適さを大きく左右するだけでなく、極端な高温や低温は人体への深刻なリスクにもなり得ます。

 そのため、キャンプでは常に気温を正確に測定し、その変化に対応できる準備が重要になります。気温測定を怠ると、寒さで凍えて一晩中眠れなかったり、熱中症で意識を失うなど、キャンプを台無しにしかねません。反対に、気温を適切に把握し、服装や就寝時の対策を立てれば、快適なアウトドア体験を得られるはずです。このように、キャンプにおける気温測定の重要性は計り知れません。本記事では、その理由と気温測定のポイント、便利な測定器などをわかりやすく解説していきます。

目次

アウトドア・キャンプの気温測定の重要性

―キャンプでの気温変化の影響

キャンプにおける気温変化は体調、快適性、安全性、行動範囲など様々な側面に大きな影響を及ぼします。気温を正確に把握し、服装や活動計画を適切に調整することが重要です。

1. 体調への影響
低温では手足が冷え切り、低体温症や凍傷のリスクがあり、高温では熱中症の危険が高まります。また、気温の大きな変化に体が順応できず、体調を崩しやすくなります。

2. 快適性への影響
寒すぎると十分に眠れず体力が回復できず、暑すぎると汗をかいて脱水症状になるおそれがあります。また、適切な服装を選べず、不快に感じることもあります。

3. 安全性への影響
極端な低温では水分補給が難しく凍傷のリスクが高まり、高温では熱中症により意識障害や命に関わる危険があります。また、日中と夜間の気温差が大きいと対策を誤りやすくなります。

4. 行動範囲への影響
気温次第で行動時間や範囲が制限され、低体温や熱中症のリスクが高まると活動を控えざるを得ません。また、装備の重量が変わるため行動計画の見直しが必要になります。

―極端な気温がもたらすリスク

極端な高温・低温は、アウトドア・キャンプにおいて命に関わる重大な危険をもたらす可能性があります。気温を常に正確に測定し、適切な対策をとっておくことが安全で快適なアウトドア体験のために大切です。


【低温時のリスク】
1. 凍傷
極端な低温環境に長時間さらされると、体の露出部分が凍り付き、凍傷を負う危険があります。凍傷が重症化すると、けがの部位を切除する必要が出てくる恐れがあります。

2. 低体温症
寒さのために体温が35度を下回ると、低体温症の症状が現れます。手足のこわばり、判断力の低下、意識の混濁などが起こり、最悪の場合は命に関わります。

3. 疲労からくる事故の増加
寒さのためにエネルギーの消費が激しくなり、疲労が蓄積されやすくなります。疲労による浸透力の低下から、転倒や切り傷など、事故の危険性が高まります。

【高温時のリスク】
1.熱中症
高温多湿の環境で激しい活動を続けると、体温上昇により熱中症のリスクが高まります。熱くらい、熱失神、最悪の場合は生命が危険な熱射病に進行する可能性があります。

2. 日焼け
強い日差しを浴びすぎると、日焼けを起こしやすくなります。日焼けが重症化すると、痛々しいやけどを負ってしまいます。

3. 脱水症状
高温環境では、発汗量が増え脱水症状に見舞われるリスクが高くなります。脱水が進むと頭痛、めまい、気分が優れなくなり、最悪意識を失うこともあります。

気温測定のポイント

―正確な気温測定の必要性

正確な気温の測定は、適切な対策を講じる上で欠かせない要素と言えます。加えて、アウトドア活動では気温の変化が予測不可能であることが多いため、頻繁に正確に測定し続けることが大切です。気温測定のヒントとしては、風通しの良い日陰で、目的に適した信頼性のある温度計を使用することが肝要です。また、朝や夜、晴天と曇り空など、異なる時期で測定のタイミングを変えることで、精密な測定を心がける必要があります。

正確な気温測定が重要な理由は主に2点あります。

1. 適切な対策を講じるため
気温によって、防寒対策や暑さ対策が異なります。例えば、5度と10度では全く違った対策が必要です。気温を正確に把握しないと、過剰な対策で行動が制限されたり、対策不足で危険な状況に陥る可能性があります。正確な気温を測定し、適切な判断と対応をすることが必要です。

2. 気温変化の予測と対応のため
アウトドアでの気温は急激に変動することがあります。夜と朝の寒暖差が大きかったり、昼と夜で気温が逆転することもあります。正確な気温計測を続けることで、その変化のパターンを把握し、事前に対策を取ることができます。しかし、気温計測を怠ると、気温の変化に気付かずに、対応が遅くなりがちです。

―気温変化への対応策

気温の変化に応じてウェア、グッズ、活動量を調節することで、健康リスクを最小限に抑え、快適なアウトドア体験を得ることができます。常に気温を意識し、変化に即座に対応できる準備が大切です。


【低温時の対応策】
1. 防寒着の重ね着
体温の低下を防止するためには、アウターを含む防寒着の重ね着が有効です。特に、頭部や手足の付け根など、体の接合部を暖かく被うことが必要です。

2. 防寒具の活用
手袋をはめたり、ネックウォーマーを巻いたり、耐寒ブーツを履くなど、専用の保温具を身につけましょう。さらに、寝袋以外にも、防寒マットやテントの断熱性も考慮しましょう。

3. 体を動かす
軽い運動を行うことで血行が良くなり、体を暖められます。アクティビティの合間に、軽く体操をするのもいい方法です。

4. 補給と休憩の適切なタイミング
脱水症や疲労はかえって体温の低下を招きます。適度に水分と塩分を補給し、作業や運動の合間に休憩を取りましょう。

5. 焚火
焚火の熱を利用してホットサンドやマシュマロ焼き、焼き芋などの料理を作ることができます。さらに、焚火の煙は虫を寄せ付けない効果があり、焚火を囲むことで虫から守られます。暗闇では焚火が明かりの役割を果たし、キャンプサイトを照らしてくれます。炎の揺らめきや木の燃える音はキャンプの雰囲気を高め、焚火を囲んで語り合うのもキャンプの醍醐味です。また、緊急時には焚火の準備ができていることが安心材料になります。

【高温時の対応策】
1. 通気性のよい服装
吸湿発散性に優れたアウトドアウェアを着用し、汗冷えを防ぎつつ適度に体から熱を逃がしましょう。

2. 日陰の確保と休憩
日差しを浴びすぎないよう、日陰を見つけて休憩を取り、こまめに水分補給を行いましょう。

3. 冷却グッズの活用
冷えタオルや氷嚢、扇風機など、体を冷やすグッズを使うと熱中症リスクを下げられます。

4. 激しい運動の避け
過度な運動は体温の上昇を招きます。高温の際は無理のない範囲の軽い運動に留めましょう。

便利な気温測定器の活用法

―手軽に使えるデータロガー

データロガーとは、一定の時間間隔で温度や湿度などのデータを自動的に記録する小型の計測器のことです。アウトドア分野でも手軽に使えるタイプが多数販売されており、キャンプでの気温管理に大変便利です。データロガーのメリットを紹介しましょう。



1. 連続記録が可能
設定した間隔(例:30分毎)で自動的に温度を記録するため、キャンパーが手動で記録する必要がありません。24時間の温度変化を詳細に記録できます。

2. コンパクトだが精度が高い
小型軽量ながら、±0.3℃程度の高精度計測が可能なモデルが多数あります。アウトドアに持ち運びやすく、キャンプでも気温を正確に把握できます。

3. データ管理が簡単
記録したデータはパソコン・スマートフォンなどに転送が可能で、グラフ化やエクセルデータとしての加工・保存もできます。温度の経過を詳細に分析・記録できます。

4. 防水・防塵に優れたモデルも
アウトドア用に設計された製品は、耐水・防塵性に優れ、屋外の過酷な環境下でも気温を正確に記録できます。

アウトドア・キャンプは春夏秋冬の中、「外気温」「テント内温度」「車内温度(車中泊)」と温度帯が異なります。手軽にデータロガーを活用すれば、キャンプの温度環境を詳細に記録・把握できます。温度変化に応じた適切な服装や行動を起こせるため、よりアウトドアを快適に楽しめるはずです。

―データロガーの選び方のポイント

測定用途とアウトドアの状況に合わせて、バランスの取れた製品を選ぶことが重要です。機能や性能以外にも、コストパフォーマンスも考慮すると良いでしょう。


1. 測定精度
データロガーには様々な測定精度があり、用途に応じて選ぶ必要があります。キャンプでは最低でも±1℃程度の精度は必要でしょう。高精度なものは値が高くなりますが、正確な温度管理が求められる場合は、±0.3℃以内の高精度タイプがおすすめです。

2. メモリ容量と電池持続時間
測定するデータ量や測定の間隔によって、必要なメモリ容量は変わってきます。長期のキャンプでは大容量のものを選びましょう。電池持続時間も、使用シーンに合わせて選ぶ必要があります。

3. 防水・防塵性能
アウトドアで使うデータロガーは、雨風や砂埃など過酷な環境にさらされるため、高い防水・防塵性能が求められます。

4. 読み取り機能の使いやすさ
パソコンやスマホアプリにデータを転送する際の利便性も重要です。LCDディスプレイがあれば、現場で測定値を確認できて便利です。

5. 堅牢性・携帯性
使用環境が過酷なアウトドアならば、落下や衝撃にも強い堅牢性の高いデータロガーを選ぶべきです。一方で、長距離のハイキングなどでは軽くて持ち運びやすいものがよいでしょう。

―WATCH LOGGERでもっとキャンプを充実させよう

株式会社藤田電機製作の”WATCH LOGGER”は、使いやすい製品設計と、高精度な温度測定データを長期間記録できる点で、アウトドア・キャンプに最適なデータロガーと言えます。



1. 高精度な測定
高精度なセンサーを搭載しており、外気温やテント内、車内の温度を正確に測定できます。アウトドア環境では、正確な温度データが安全や快適性に直結するため、信頼性の高い測定が重要です。

2. 耐久性と防水性
キャンプでは天候の変化や過酷な環境に耐えられる機器が求められます。WATCH LOGGERは耐久性が高くIP67(水深1mに30分浸けても影響を受けない)で、防水性能も備えているため、雨や湿気、埃に強く、アウトドア環境でも安心して使用できます。

3. 長時間のデータ記録
キャンプ中は長時間にわたって温度を監視する必要があります。16,000データの大容量で1~255分間隔で測定周期が設定可能。一度設定すれば長期間の連続測定ができるため、キャンプ全体の温度変化を詳細に記録できます。

4. 使いやすさ
WATCH LOGGERは操作が簡単で、専門的な知識がなくても容易に使用できます。キャンプ中でも手軽にセットアップとデータ確認ができるため、初心者からベテランまで幅広いユーザーに適しています。

5. 多機能性
温度だけでなく、湿度や衝撃など他の環境データも同時に記録できるモデルもあります。これにより、キャンプ環境の総合的なモニタリングが可能となり、より安全で快適なアウトドア活動をサポートします。

6. データの可視化と解析
記録されたデータは簡単にPCやスマートフォンに転送でき、専用ソフトウェアで可視化・解析が可能です。温度変化の傾向を把握し、次回のキャンプの準備や装備の選択に役立てることができます。

7. 信頼性と実績
株式会社藤田電機製作所は、長年にわたり高品質な製品を提供してきた実績があります。その信頼性の高さから、WATCH LOGGERも多くのユーザーに選ばれています。

8. グッドデザイン
WATCH LOGGERは2009年度グッドデザイン賞を受賞しました。アレックスデザイン代表の桑名大伸さんが手掛けるデザインは、洗練された美しさと機能性を兼ね備え、多くの人々から高い評価を受けています。(インタビューページ:「桑名大伸が考えるデザインとは?」)デザインの良さは、単なる見た目の美しさだけでなく、アウトドア体験を豊かにする要素として重要視されています。また、品質にもこだわって作られていることが多いです。

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