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データロガー活用術 - 自動化と効率化の鍵を手に入れる

データロガー活用術 - 自動化と効率化の鍵を手に入れる

さまざまな現場で必要不可欠なツールとなっているデータロガー。その活用方法によって、業務の自動化や大幅な効率化を実現できることをご存知でしょうか。データロガーはまさに、自動化とスマート化への「鍵」となるツールなのです。製造ラインの温度管理、インフラ施設の健全性モニタリング、医療現場の環境管理、農場の気象観測など、幅広い分野で活躍しています。その正しい活用方法を習得すれば、煩雑な手作業を削減し、ビッグデータの活用にもつなげることができます。本記事では、データロガーのさまざまな活用事例を紹介しながら、自動化と効率化の実現につながるポイントをお伝えします。データロガーの可能性を最大限に引き出し、現場の課題解決につなげていただければと思います。業務の生産性向上に役立つ、実践的なノウハウを一緒に学んでいきましょう。

目次

データロガーの利点

―自動化と効率化

データロガーを活用することで、手作業に頼りがちだった各種モニタリングや記録業務を自動化し、大幅な効率化が図れることを訴求します。これは多くの企業や組織にとって重要なニーズです。

1. 環境モニタリング
温度、湿度、圧力、光量などの環境パラメーターを自動的に記録し、定期的にデータを集計および分析します。これにより、施設や倉庫内の環境条件を効率的にモニタリングし、必要に応じて適切なアクションを取ることができます。

2. 製造プロセスの監視
生産ラインや機械の稼働状況、生産速度、品質データなどをリアルタイムで記録し、製造プロセスの効率性や品質管理を自動的に監視します。異常が検知された場合には、自動で警告を発信することで早期対応が可能となります。

3. 運送および物流管理
輸送中の温度、湿度、振動などのデータを記録し、商品の品質管理を自動化します。また、輸送ルートや配送状況の記録を行い、物流プロセスの改善に役立ちます。

4. 施設管理
電力使用量、水道使用量、空調設備の稼働状況などを記録し、施設のエネルギー効率化やメンテナンス計画の最適化を図ります。また、セキュリティシステムや照明システムの運用データも記録し、快適性の向上に役立ちます。

5. 品質管理およびコンプライアンス
製品や原材料の品質データ、製造プロセスの記録、製品の追跡情報などを自動的に収集し、品質管理とコンプライアンスを確保します。また、製品のラベリングや認証に関する情報もデータロガーで管理し、製品の信頼性と安全性を向上させます。

これらの具体例は、データロガーを活用することで手作業に頼らずにデータ収集およびモニタリング業務を自動化し、効率的なビジネスプロセスを実現する方法を示しています。

データロガーの活用方法

―データロガーの「鍵」としての役割

データロガーを適切に活用することで、様々な課題解決やビジネス改善につなげられます。まさに「鍵」となるツールとなるでしょう。

1. 品質管理の向上
生産ラインや施設内の温度、湿度、圧力などの環境データを定期的に記録し、異常を検知することで品質管理を向上させることができます。異常が検知された場合には、すぐに対処することで不良品の発生を減らし、製品品質を確保します。

2. 省エネルギーとコスト削減
消費電力や水の使用量などのデータを収集し、効率の良いエネルギー管理やリソースの効率的な使用を実現します。省エネルギー策やコスト削減策を見つけ出し、改善することで、経費の削減につながります。

3. 予防保全とメンテナンスの最適化
機械や設備の稼働データを記録し、異常な振る舞いやパターンを検出します。これにより、故障の早期発見やメンテナンスの予測が可能となり、予防保全やメンテナンスのスケジュールを最適化します。

4. 製品開発の支援
製品の性能や挙動を測定し、評価するためのデータを収集します。このデータを分析することで、製品の改良や新製品の開発に役立ちます。また、フィードバックを収集して製品の市場適合性を向上させることもできます。

5. コンプライアンスと規制への適合
規制やコンプライアンス要件に対するデータの記録と監視を行い、法令遵守を保証します。例えば、食品や薬品の温度管理や物流業界での輸送データの記録などが該当します。

課題解決やビジネス改善を達成するためには、データロガーを適切に配置し、適切なデータ収集、分析、利用を行うことが重要です。また、データの適切な保管とセキュリティも確保する必要があります。

どのような現場で使用されているのか

―具体的な活用例

製造、医療、農業など、分野を限定せず、データロガーがどのように各業界の課題解決に貢献しているかを具体的に紹介します。

1. 製造業
生産ラインでの温度、湿度、圧力、振動などのパラメーターの監視と記録により、製品の品質管理を向上させます。機械や設備の稼働データを収集し、予防保全やメンテナンスの最適化を行い、生産停止時間を減らします。

2. インフラ業界
橋梁や建築物の構造物の変位、振動、温度などのデータを収集し、構造の安定性や耐久性を評価し、保守計画を立てます。電力ネットワークや水道システムのデータを記録し、運用効率の向上やトラブルの早期発見に役立ちます。

3. 医療業界
医療機器での患者の生体データ(心拍数、血圧、体温など)のモニタリングと記録により、診断や治療の効果を評価し、医療の質を向上させます。医薬品の輸送中の温度や湿度などのデータを記録し、製品の品質を保証し、コンプライアンス要件を遵守します。

4. 農業業界
土壌の湿度、温度、PHレベルなどのデータを記録し、作物の生育状況をモニタリングし、適切な灌漑や肥料の施用を行います。農産物の輸送中の環境データを記録し、品質の保証や流通の追跡を行い、農産物の価値を高めます。

一部具体例は、データロガーがさまざまな業界で課題解決に貢献している方法を示しています。データの収集、記録、分析、そして活用によって、各業界の効率性や品質を向上させる重要なツールとなっています。

データロガー導入検討

―測定器メーカーの国産品「WATCH LOGGER」

データロガーで測定したい主な項目を"温度、湿度、衝撃"とした場合、株式会社藤田電機製作所の「WATCH LOGGER」を選ぶ理由は以下のように具体化されます。

1. 高精度な測定性能
温度、湿度、衝撃(加速度)などの各種センサーを搭載し、広範囲での測定精度と再現性を実現しています。温度センサーは、-40°Cから+80°Cまでの広い温度範囲で高い精度を保持し、正確な測定を行います。

2. 耐久性と信頼性
産業用途を想定して設計・製造され、厳しい環境下での安定した動作を実現しています。耐衝撃性や防塵・防水性に優れており、WATCHLOGGERはIP67規格(水深1mに30分浸けても影響を受けない)に準拠しているので水や塵から保護されます。

3. ユーザーフレンドリーな設計
直感的な操作性と見やすいデータ表示を提供します。ユーザーは簡単に設定変更や記録データの確認を行うことができます。また、データは直感的なグラフィカルインターフェースで表示され、理解しやすくなっています。

4. 豊富な機能
温度、湿度、衝撃(加速度)などの基本的な測定項目に加え、超低温(マイナス80℃)が用意されています。これにより、ユーザーは特定の用途に合わせて機能を選択することができます。

5. 充実したサポート体制
WATCHLOGGERに関する技術サポートやメンテナンスサービスを提供しています。ユーザーは製品の適切な利用やトラブルシューティングに関する支援を受けることができます。

以上のように、WATCHLOGGERは温度、湿度、衝撃などの測定に適した高性能なデータロガーであり、信頼性の高さ、使いやすさ、幅広い用途に最適な製品と言えます。

これからのデータロガー

―技術革新による新しい可能性

データロガーの技術革新による新しい可能性は、以下の具体的な点が挙げられます。

1. IoT・AIとの連携強化
データロガーがIoTデバイスとして機能し、センサーデータをリアルタイムでクラウドに送信し、AI分析による自動判断・予測が可能となります。これにより、自動化された監視・制御システムの実現が期待されます。

2. ワイヤレス化の進展
バッテリー駆動や無線通信機能の向上により、設置場所の自由度が高まります。これにより、ケーブルレスで場所を選ばずに設置できるため、より広範囲な監視が可能になります。

3. 小型・軽量化
半導体技術の進歩により、データロガー本体の小型化が進みます。これにより、計測対象への設置が容易になります。また、省電力化により長期稼働が可能となります。

4. マルチセンサー化
様々な測定項目を1つのデータロガーで同時に計測できるようになります。温度、湿度、振動、光、ガス濃度などのデータを一元管理することで、より多角的な状況把握が可能になります。

5. 高度な分析機能
膨大なデータの蓄積と、AI/機械学習による高度な分析技術の向上により、異常兆候の早期検知や予測保全など、新たな付加価値を生み出すことが期待されます。

6. 耐環境性の向上
防水・防塵性能の強化や、高温・低温への耐性アップなど、過酷な環境下でも使用できるようなデータロガーが開発されます。これにより、さらに広範囲なアプリケーションに適用できるようになります。

このように、IoT化、ワイヤレス化、小型軽量化、マルチセンサー化、高度な分析機能、耐環境性の向上など、データロガーの技術革新は目覚ましく、ますます多様な業界での活用が期待されます。

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